佐藤しょ〜おんさんとのジョイントセミナーですが
毎日ポロポロお申し込みいただいています。
それにしても、またしてもフランスでテロがあったり、
最近ニュースが暗い感じですよね。
来月にはオリンピックなのに、あまり盛り上がる様子もあまりなく
なんだかなーという感じです。
やっぱりこういうのってすごく悲しい気持ちになるし
心にさざ波が立つわけです。イカンイカン。
現実から目をそらすつもりは毛頭ないですが、
こういう時は自然の淡々とした営みに心癒されるのです。
人間が戦争・殺戮を繰り返していても、彼らは
太古から紡いできた遺伝子を淡々と受け継いでいるのです。
その淡々さが、人間の知恵の回った残酷さからすると美しく見えるんです。
例えばさすがのナショジオのこの記事。
WEIRD & WILD
These Fish Swap Their Sex Up to 20 Times a Day
http://news.nationalgeographic.com/2016/07/sex-swapping-fish-chalk-bass-hermaphrodites/
魚類の繁殖って結構特殊なものが多くて、
隔離しておくとメスが自家受精して繁殖するものがいたり、
哺乳類の我々からすると理解不能なこと多々なのですが、
Take the chalk bass (Serranus tortugarum), for instance.
New research published in Behavioral Ecology suggests that
the small reef fish, no more than three inches long,
may switch sex roles with their partner up to 20 times each day.
チョークバスという小さな魚は、特定のパートナーとの間で
1日に20回も性別をスイッチするんですって。
このお魚ちゃんは卵のとりひき(egg trading)で繁殖するんですが、
その際にどちらの卵とどちらの精子を使うか?
を何度も役割交代するんですって。
喫茶店でたまたまこの記事を読んで、思いっきり
「ヘーーーーーー!!!」って言っちゃいましたよ。
(歩きながらブツブツシャドーイング歴が長いので、
こういうリアクションも全く人目を気にしなくなりました。)
これってすごいねーって話で終わっちゃうとそれまでですが、
進化の過程に思いを馳せて欲しいなーって思うんですよ。
進化って、たまたま今までと違う習性の個体が誕生し、
それがある一定数に増えた時、
もともとも習性の個体よりも生存する利点がある場合に残るじゃないですか。
それが進化ですよね。
で、それって1-10世代とかでは完了しないわけで、
性別を1日に20回交換してみようぜ!という結論に至るまで
とんでもない時間がかかっているわけです。
それを思うと、このちっさな魚が淡々と繋いできたものに
言い知れぬ愛おしさと美しさを感じるのです。
すごいな・・・。
でもこれって実は人間にも感じるべきなんですよね。
電車でたまたま隣に座った、雷雨にやられて
ずぶ濡れのおっさんとかだって、
地球誕生からナガーーーーい期間紡がれてきた
生命のリレーの末端なわけです。
人間が文明を持ってからたくさんの戦争や殺戮をかいくぐり、
パートナーに恵まれ、子孫を残したラッキーな人々の末裔なのです。
そう思うと、たまたま隣に座った見知らぬおっさんにも
思わず目を細めてしまうわけです。
汝、隣人を愛しなさい
ですな。
追伸:
会社を辞めてから、自分がやりたいことに
病的に集中できるようになりました。
そしたら、すごい色んな感覚がいい感じになってきて、
最近味覚が鋭いんですよね。
厄介なのは、あまり好きじゃない人と食事すると
一切味を感じなくなってしまったこと。
まるでティッシュペーパーを無理やり食べているような感覚です。